動悸がする 原因

更新日 2022年9月13日

動悸がする 原因

緊張したり、運動したりすると、ドキドキと脈が速くなることってありますよね。心臓の拍動を感じる「動悸」ですが中には、背景に何らかの病気が隠れているかもしれません。不整脈、バセドウ病、更年期障害、パニック障害、高血圧など動悸が症状としてあらわれる病気をまとめました。

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不整脈

動悸を感じる代表的な病気が不整脈です。
不整脈とは、心臓の拍動が異常になる病気です。不整脈には1日中、脈の異常が続くものや発作的に起こるもの、運動時に起こるもの、安静時や就寝時に起こるものなど、さまざまな種類があります。あまり心配しなくていいタイプの不整脈もありますが、中には突然死を引き起こすような危険な不整脈もあるので、注意が必要です。

不整脈の主な検査

  • ホルター心電図検査
    胸に数か所電極を貼り付け、携帯型のホルター心電計を装着して24時間ふだん通りの生活を送り、どのような場合に不整脈が起こるかを調べる検査です。
  • 運動負荷試験
    医師の立ち会いのもと、トレッドミルと呼ばれる屋内でランニングする時などに使う自動で動くベルトの上を歩き、運動中の心電図を記録します。
  • 電気生理学的検査
    電極のついたカテーテルを脚の付け根や鎖骨の下の血管から挿入して心臓の内部に送り込み、心筋の電気活動を直接調べます。不整脈と診断されたあと、より詳しく調べるための検査です。

「動悸」があるときの心臓の検査について詳しく知りたい方はこちら

また、心電図を測定するまったく新しい医療機器が最近登場しました。「植込み型心電計」です。胸の皮下に簡単な手術によって植え込みます。すると、この機器が心臓の電気信号をとらえ心電図を記録して保存します。

最新植込み型心電計を詳しく知りたい方はこちら

動悸とは意識しない自分の心臓の拍動を色々な形で感じる状態をいいます。感じ方も大きく3パターンあります。ドキドキと早く感じる場合、ドクンドクンと鼓動が大きく感じる場合、ドキドキッ、ドキッと一瞬胸が詰まるような動悸があります。動悸は心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤など心臓病の初期症状にあたる可能性があります。

なぜ動悸が起こるのか

緊張したり、飲酒をしたりして動悸の症状が出るのは、外部から受けた刺激で体が興奮して交感神経が活発に働くからです。人間には緊張状態や興奮状態のときに働く交感神経と、横になっているときやリラックスしているときに働く副交感神経という2つの神経によって支配される「自律神経」があり、この自律神経のバランスが崩れると体に不調をきたします。交感神経が活発に働くと、強い外部刺激から体を守るために、防御反応がでますが、その反応のひとつが一時的な動悸の症状です。

動悸が起こる病気

・「ドキドキ」と早い動悸を感じる場合
動悸の鼓動のパターンの中では一番多いといわれ、一時的な動悸にも多く見られる症状です。疑われる病気としては、頻脈性不整脈、甲状腺機能亢進症です。

【頻脈性不整脈】
不整脈の病気の種類で、拍動が速くなる病気です。正常な脈拍だと1分間に60~100回/分なのですが、1分間の脈拍が120回以上、多い時には200~300回を超えることがあります。拍動が速くなると心臓が血液を十分に体に送り出せなくなり、動悸や息切れ、めまいを発症してしまう場合があります。

【甲状腺機能亢進症】
甲状腺の主な働きは新陳代謝を促進するホルモンを作ることですが、このホルモンが多く分泌されてしまい、疲れやだるさが出たり、動悸やほてりが出る病気です。

・ドクンドクンと鼓動が大きく、ゆっくり感じる場合
脈拍が遅いと心臓から送り出される血液が少なくなり、体中に血液が行きわたらなくなることで、動悸以外にもめまいや息切れなどが起こる可能性が高くなり、ひどい場合は失神する場合もあります。疑われる病気は徐脈性不整脈です。

【徐脈性不整脈】
不整脈の病気の種類で、脈拍が遅くなる病気です。1分間の脈拍が60回未満になります。

・ドキドキ、ドキ
心臓の拍動が一定ではなく、明らかに乱れている場合は心疾患の可能性が高いです。疑われる病気は徐脈頻発症候群です。

【徐脈頻発症候群】
本来一定のリズムを刻むはずの拍動が速くなったり、遅くなったりする病気です。症状が長引くことで呼吸困難を引き起こすケースもあります。原因は、一定のリズムで動き、拍動を起こす組織の洞結節や心臓の壁が加齢などによって硬くなることだといわれています。

動悸の診断

いつから始まり、継続しているのか、どのようなときに起こるのかなどが大切になってきます。 実際の診断では、バイタルサインをチェックし、聴診をして心臓に病気があるかの可能性を判断します。ほかにも、むくみや眼瞼のチェックを行う場合もあります。  もし心臓の病気を疑われる場合は心電図や心臓エコーを用いて心臓の血流を見たり、24時間心電図をつけて過ごしていただいたり、運動をしていただいたりすることがあります。

 心臓の病気以外でも血液検査や甲状腺のホルモン量を測定することがあります。

治療方法

動悸はすべてが治療の必要がというわけではありません。安静にしておけば治る場合もありますが、それぞれの症状に応じた治療が必要です。
 不整脈が原因で治療が必要な場合は、薬物療法や不整脈の原因となっている部分を焼くカテーテルアブレーションやペースメーカーを埋め込む場合があります。

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動悸とは、自分の心臓の拍動(心拍、ドキドキという動き)に敏感になって、不快感や違和感を自覚する状態のことです。脈拍が速くても、遅くても、普通であっても、その脈拍がいつもと違うだけで動悸と表現されますので、どのような動悸なのかが大切です。

心臓は1分間に6070拍で規則的に収縮しますが、このリズムが崩れることを総称して不整脈と呼んでいます。心拍数が多い/少ない、本来起こらないタイミングでの収縮などいろいろバリエーションがあり、これらを自覚した場合に動悸という症状になります。不整脈は治療が必要な場合とそうでない場合がありますが、生命の危険があるものも含まれます(特に動悸とともに失神してしまうような場合)ので注意が必要です。
また、不整脈がなくても、心臓弁膜症や肥大型心筋症などで心臓の本来の動き方・働き方から逸脱する場合にも、動悸を感じることがあります。

一方、心臓の動きは自律神経によって制御されています。自律神経は体内のさまざまなシグナル(ホルモンなど)を感知しながら調整していますが、発熱や貧血、起立性低血圧、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、更年期障害、低血糖などがあると、その影響を受けて動悸を自覚することがあります。また、こころの病気(パニック障害やうつ病など)も、心臓の機能に影響を与える可能性があります。

なお、薬剤の副作用(交感神経作動薬、抗コリン薬、血管拡張薬、抗精神病薬など)や嗜好品(カフェイン、ニコチンなど)の影響で動悸が出ることもあります。

どんな人に、どんなときに現れるか

動悸の主な原因となる不整脈は高齢者に多い病気ですが、若い人にも起こり得ます。不整脈のなかでも最も多い心房細動は、加齢とともに増え、女性よりも男性に多いことが知られています。
その他、動悸を起こす原因はさまざまですが、生命に関わるような病気が隠れている場合もあります。動悸を感じたら医療機関(循環器科、内科)を受診しましょう。

どんな病気が関係しているか

「動悸」の症状が現れる主な病気の中で、発症頻度の高いもの、特徴的なもの、注意が必要なものをとりあげました。病気についてさらに知りたい場合はリンク先をご参照ください。

症状とその特徴

説明

疑われる主な病気

・動悸

・息切れ

・めまい

・失神(血圧低下)

心房がけいれんするように、不規則かつ頻回に収縮する。血栓・塞栓症の原因にもなる

心房細動

・動悸

・胸の痛み

・息切れ

心臓で血液の逆流を防止している弁がうまく機能せず、血液が逆流したり、流れが悪くなったりする

心臓弁膜症

・動悸

・息切れ

・めまい(立ちくらみ)

体内に貯蔵している鉄の量が減って赤血球を作れなくなり、酸素不足となる

鉄欠乏性貧血

・動悸

・甲状腺の腫れ

・指の震え

甲状腺ホルモンの過剰分泌により、頻脈となる。暑がり、体重減少や疲労感なども起こる

甲状腺機能亢進症
(バセドウ病など)

《パニック発作》

・突然の強い不安

・めまい、動悸、息切れなど

特定の状況でパニック発作が起こる。発作の一部として動悸(頻脈)が出ることもある

パニック障害

チェックポイント

(1)次のような症状の有無を確認する

  • どのような動悸か(脈が飛ぶ、脈が速い、脈を強く感じるなど)
  • どのようなときに動悸が起きたか(運動時、姿勢の変化時、特定の状況下など)
  • 動悸とともに意識障害や失神はあるか
  • いつ頃から自覚するようになったか
  • 動悸以外に気になる症状はあるか(息苦しさ、めまい、立ちくらみ、胸痛、震え、不安感など)

(2)次のような環境を確認する

  • 現在、患っている病気はあるか
  • 飲んでいる薬やサプリメントの種類(違法薬物を含む)
  • カフェイン、ニコチン(たばこ)、アルコール(酒)摂取の有無
  • 生活の変化や精神的ストレスなどがあったか

※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。

一般的な運動後の動悸と違い、激しく体を動かしたわけでもないのに突然胸がどきどきすることがあります。場所やシーンも問わず寝ているときに症状が出るケースも。

また、呼吸がしづらく息切れを起こしたりします。

  • 激しい運動をしていないのに急に胸がどきどきすることがある
  • 夜寝ている時急に胸がどきどきしだす
  • ちょっと歩いただけで息が切れる

女性ホルモンは、脳の視床下部によってコントロールされていますが、更年期になると卵巣の機能が衰え女性ホルモンの分泌がうまくできなくなります。卵巣の機能が低下・停止しているのにもかかわらず、視床下部は「女性ホルモンが減った」という情報をもとに性腺刺激ホルモンを出し続け、ついには視床下部がパニックに陥ってしまいます。視床下部は、自律神経や免疫系の中枢でもあるので、自律神経のバランスも崩れてしまいます。

自律神経は、拍動や呼吸などをコントロールしているため動悸や息切れなどの症状が引き起こされてしまうのです。

動悸を感じた時にはまず深い腹式呼吸を行ってみてください。ゆっくり大きく鼻から息を吸い、お腹に空気をいれるようにお腹を膨らませ、時間をかけ吸った空気を吐き出してお腹をへこませます。何度か繰り返しながら、肩の力を抜いてリラックスします。ハンカチやティッシュにアロマオイルを1滴落としてその香りをかぎながら深呼吸するのもよいでしょう。自律神経のバランスが整い、気持ちが落ち着きます。ラベンダーの香りは不安感を鎮めるのによいとされています。また、日頃の対策としては自律神経を整えるために1日の生活リズムを見直してみることも有効です。休日も平日と同じリズムで早寝早起きをし、朝起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットします。食事は、3食バランスの良いものを摂るようにしてください。日中は、積極的に体を動かし、夜はぬるめのお風呂にゆっくり浸かって血行をよくし、リラックスタイムを過ごしましょう。質の高い睡眠には活動モードから休息モードへの切り替えが必要です。夜遅くの活動は控えて、ベッドに入ったらスマホなどの強い光を発するものを凝視しないように心がけてください。規則正しい生活は自律神経を整え、動悸や息切れ以外の更年期の症状の改善にも役立ちます。また、自律神経を刺激する嗜好品が原因となっている場合があります。コーヒーなどカフェインの多い飲料やお酒の飲みすぎ、タバコの吸いすぎも動悸や息切れの一因といわれています。コーヒーは1日に何杯まで、と適量を決めたり、カフェインレスのコーヒーやお茶を利用するなど、自分に合った方法を試してみるのもよいかもしれません。

一方で、突然の動悸や息切れは、高血圧や心不全、甲状腺機能亢進症など別の病気が考えられるため、症状の程度によっては専門医へ相談し検査を受けてください。

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更年期症状にあてはまる不調には、別の病気が潜んでいる場合もあります。 気になる症状があれば、婦人科を含めた医療機関への受診をお勧めします。 かかりつけ婦人医・薬剤師をつくり、日常のふとした不調も気軽に相談しましょう。

更年期の症状はさまざまで
個人差があります

症状の一覧を見る

あなたの心臓は大丈夫?動悸・息切れの症状を思い出してチェックしてみましょう。

自分でできる脈のチェック

  1. 人差し指・中指の2本を、手首の内側、親指側の骨と筋(すじ)のあいだに置きます。
  2. 脈が感じられるまで、徐々に強く押さえます。
  3. 15秒間で、何回脈があるかを数えてください。1分間で計算し、50~100回のあいだが正常な心拍数です。
  4. 回数とは別に、ペースが一定であるかどうかも確認します。
脈を探り当てるポイント

ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ 強さ、ペースが一定であるのが正常です。

心房細動
ドッ ドッ ドッドッドッ  ドッ ドッ

期外収縮
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ

強い拍動と弱い脈が混じっていたり、途切れたりするようなら、引き続き1~2分、脈を取り続けてください。 それでも一定でない場合には、不整脈が疑われます。
医師の診察を受けてください。

動悸の原因

大きく、心臓の病気を原因とする場合と、それ以外の病気を原因とする場合に分けられます。

心臓に原因がある場合

● 心不全 ● 弁膜症 ● 肥大型/拡張型心筋症

● 不整脈(心房細動・心房粗動・発作性上室性頻拍・期外収縮・徐脈頻脈症候群など)

心臓以外に原因がある場合

● 貧血(出血・鉄欠乏性貧血・慢性骨髄性白血病など) ● 甲状腺機能亢進症 ● パニック障害 ● 低血糖症

● 更年期障害

日常生活から考えられる原因

● ストレス ● 過剰な興奮や緊張状態(激しい労作や運動、精神的な緊張や興奮) ● カフェインやアルコールの飲みすぎ ●薬の副作用 ● 脱水

●睡眠不足など・・

  1. 何かのきっかけがあったかどうか
  2. どのような動悸が、どれくらい続いたか
  3. 動悸以外の症状があったかどうか
  4. 脈拍数
  5. 脈拍が規則正しかったかどうか

医師が脈拍を測ったり、心音をきいたりしたのち、血圧測定、血液検査、心電図検査、超音波検査などの必要な検査を行います。
ご自宅で、24時間ホルター心電図を使用していただくこともあります。

心臓以外に原因があることが疑われる場合には、貧血の有無、血糖値、甲状腺ホルモンの量などを調べ、診断します。

経過観察となった場合にも、以下の点に気をつけてください。もし異常を感じたときには、躊躇わず、再度ご相談ください。

  1. 脈の測り方を練習しておき、動悸がしたときにはすぐに脈をとれるようにしてください。
  2. 動悸がしたときには、楽な姿勢で安静にしてください。
  3. 緊張する場面など、動悸がしそうなときは、深呼吸をしてリラックスすることを意識してください。
  4. 運動の強度は、医師の許可があった範囲内に留めてください。
  5. カフェイン、アルコールは脈を速くする原因になりますので、摂り過ぎないようにしてください。
  6. 喫煙も、脈を速くする原因になります。禁煙をおすすめします。

運動をすると、誰でも息が切れます。ただ、ちょっとした階段や坂を歩いたときに息切れがある、以前は何の問題もなかった運動で息切れがあるというときには、心臓や肺の疾患が潜んでいる可能性があります。

息切れの原因について

心臓が原因

狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などを原因として、息切れが生じることがあります。

肺が原因

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎などが疑われます。

息切れが気になる方が循環器内科へ診察を受けましょう

心臓や肺に病気が見つかるケースもあれば、病気ではなかったというケースもあります。
いずれにせよ、きちんと医師の診察を受け、原因をはっきりさせるということが大切です。息切れの原因となる疾患には、大きなリスクを抱えているものもありますので、気になったときには必ずご相談ください。